「ウリハッキョ」自主上映・日本公式ブログ

「ウリハッキョ」ー北海道朝鮮初中高級学校での日常を描いたキン・ミョンジュン監督のドキュメンタリー映画(2006年釜山国際映画祭雲波賞受賞作品)の日本自主上映・公式ブログです。

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金明俊監督・北陸のウリハッキョを紹介します。

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10月には北陸朝鮮初中級学校を行って来ました。
福井県にある北陸ウリハッキョは福井、金沢などの同胞たちが建てた学校です。 この地域の朝鮮の子供たちはその広い地域に一つしかないウリハッキョに通います。

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しかし、近年全国の同胞たちが経験している状況と同様、ここも例外ではありませんでした。


郊外の山のふもとに位置するこの学校が建てられた時は、学生数が150人以上の大きい学校だったと言います。

しかし今は大きな校舎に生徒が 21人です。
それも初級部、中級部を合わせて 21人だそうです。 先生たちを含めても30人にも満たない人員の学校です。

それで運動場は常に雑草が茂っています。 子供達がたくさんいれば常に運動場が子供達であふれているだろうし、それでは雑草の伸びる余裕もないでしょう。

※下↓をクリックすると記事の続きが読めます。


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お父さんたちが一年の中に何度でも行う行事の中でも重要な行事が、まさにこの雑草をとり除く事だと言います。

子供達が飛び回って遊ぶはずのすべり台は、もうとても古くて危ないので使用禁止にしてありました。


北陸ウリハッキョは昔から寮があったそうです。
今は寮には子供達はおらず、先生たちが使っていらっしゃるそうです。
もちろん寮の食堂はないので、先生たちは自炊されているといいます。 近くにコンビニもなかったので、先生たちが食事をどうしていらっしゃるのか心配になりました。


それでもウリハッキョの子供達は学校を本当にきれいにかざっていました。 外見は古くてみすぼらしいが、中に入ると子供達が作った色々な飾りできれいに飾られていました。

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初級部 1年ファジョンのクラスです。 先生とファジョン二人だけのクラスです。
同級生がいなくてさびしいファジョンですが、 先生の愛を独り占めしながら過ごしていることでしょう。

お兄さん, お姉さんたちの愛もたっぷり受けながらいつかは編入して来る友逹を待ちながら楽しい学校生活を送ることでしょう。

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掃除分担表です。 箒がけはファジョン, 雑巾がけは先生。フフ。

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初級部 2年生の教室はそれでも 3人の子供達が仲良く過ごしています。 まんなかの子は名前がフィンサクだそうです。ムン・フィンサク。 発音しにくですが、忘れることができない名前です。

国語の時間です。 先生が子供達に教えていた詩を紹介します。

水くみにいく道
たんぽぽがにこり

ひとりで行く道は遠くても
ふたりで行く道は楽しい

仲良い友達 私の友達
親しい友逹 私の友逹


バケツを持ち帰る道
うぐいすがホケキョ
一人で持てば重くても
二人で持てば軽いでしょう

仲良い友達 私の友達
親しい友達 私の友逹

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廊下には本がいっぱいあります。 日本語の本、 朝鮮語の本がきちんと整理され保管されています。

図書室ではなく、このような廊下に本が備えられているので、子供達は本を身近に接することができるでしょう。

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3年生教室入って見たら男の子と 女の子が睦まじく勉強していました。
このように北陸ウリハッキョは一クラスに 1人, 2人, 3人という小さな学校です。

もしかしたら世界でも先生 1人当りの学生数が一番少ない学校かも知れません。


子どもたちのご両親はウリハッキョは生徒が少ないので、子供達を送るのが大変だとおっしゃいます。

私がそんな在日のご両親たちの心配を韓国にいる方々に話したら、こんなふうにおっしゃっていました。
以前韓国のクアチョンで上映会をした時、オルタナティブ・スクールのある学父兄のお話です。

「朝鮮学校は私たち(韓国の学父兄)が行っているオルタナティブ・スクールと色々な面で似ているようです。 ここでも多くの学校の学生数の少ないのが事実だが、それでも私たちはそれを長所だと思います。私どもの学校も20人余りされる子供達とその両親、先生たちで運営されているのですよ」

民族教育と韓国のオルタナティブ・スクールが同じな立場にあるとは絶対に言えません。
しかし、ウリハッキョに子供を送らない理由の中に学生数が少ないから送らないという学父兄には、お聞かせしたい言葉でした。

ご両親の心配をよそに子供達は学校を愛し友逹を愛しながら、こんなに明るく笑いながら学校生活をしているではありませんか。


休み時間になりました。体育館で子供達と先生が一緒に遊んでいます。

中級部 3年生のおにいさん達と初級部低学年の子供達が共に楽しく飛び回って遊ぶことができる場、 それがウリハッキョです。

先生と子供達が休み時間に一緒に遊ぶことができる場、それがウリハッキョです。全国どこに行ってもウリハッキョではこのような光景がみられました。

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昼休みです。 一週間に一、二回は必ず全校生が皆一緒に集まって昼食を一緒にすると言います。

子供達は家でお母さんが心をこめてつくってくれたお弁当を食べ、 先生たちと私はコンビニで買ったお弁当を食べました。

この日は私を歓迎してくれて、子供達と一緒に昼食を共にすることができました。 子供達と一緒に食べるご飯は本当においしかったです。

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次は、クラブ活動の時間です。北陸ウリハッキョはチャンダンノリ(サムルノリ) クラブが有名です。

全国の朝鮮学校の子供達が集まって競演を広げる芸術競演大会でもいつも予選を経て本選まででるそうでう。 私も見ましたが、実力が竝大抵ではありませんでした。

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お姉さん、 お兄さんたちが熱心にクラブ活動をする間に初級部低学年の子供逹たちは、階段で、朝鮮語でハキハキとで口演演習をしていました。

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クラブが終わって子供達と先生たちが皆集まりました。何かと思ったら、もう下校の時間でした。北陸のウリハッキョは学生数が少いからかもしれませんが、こうして下校時間にはお兄さん、 お姉さん、 弟(妹)たちが皆集まり、一緒に先生と学校にあいさつして帰ると言います。


これから家に帰るには長い時間がかかりそうですね。

学校のバスに乗って行く子も、歩いて駅まで行ってそこから電車に乗って2、3時間もかかる子もいます。

先に準備のできた子供たちが先生と一緒に楽しく鬼ごっこをしています。 子どもたちは一時も楽しさを逃さないといった感じでした。
元々子供達というのはそういうものですよね。

もう皆、学校を発つ時間です。
正門で先生たちが子供達に手を振ってくれています。
もう学校には先生たちだけが残ります。 子供達を送りだし、先生たちは今日も夜遅くまで授業の準備をされるのでしょう。
このような郊外での寮生活をしながら子供達を守る先生たちの姿が思い浮かびます。
先生た、頑張って下さい。

現在北海道ウリハッキョの 1年生担任であるリ・キョンミ先生と, 今は結婚をして教員をお辞めになったがウリハキョの児童教室を運営していらっしゃるチョ・スナ先生のお二人が朝鮮大学校を卒業して一番先に赴任した所がこの北陸ウリハッキョでした。

その時お二人も寮生活をしていらっしゃったと言います。約 2年ほど経って北海道に転勤されたが、北陸での生活は一生忘れることができないとおっしゃっていました。
北陸の先生たちの生活に比べれば、北海道はまだ恵まれているそうです。

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北陸のウリハッキを卒業して,、ここで現在少年団指導員をしていらっしゃるロ・ジウォン先生を紹介します。先生は在日3世です。

北海道のウリハッキョで撮影していた時パク・テウ先生の机に飾ってあった絵の題目が 「3世教員」でした。 北陸でその絵と本当に似合う方に会ったのです。 ここであえてロ・ジウォン先生を紹介した理由は北陸の先生たちがよくご存じかと思います(笑)。

全国のどこへ行っても熱い心で子どもたちを朝鮮人として育て上げている3世の教員がいます。

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翌日学校を訪問してから福井で開かれた上映会に参加しました。
全校生が映画を見るために先生たちと一緒に参加してくれました。

観客と対話をした時、北海道と大阪で流した感激の涙とは違う涙が流れました。
観客席で目を輝かせながら私を見ている子供達の姿が目に入って来たからでした。

来年またここを訪ねてきたら、 あの子供達が学校で相変らず楽しく飛び回って遊んでいるだろうか?

ロ・ジウォン先生や若い教員たちが相変らず学校で子供達と一緒に笑っているだろうか?


今こんなに多くの韓国の人々がウリハッキョに関心を持ち応援しているけれど、ここの同胞たちはいつ消えてなくなるかも知れないウリハッキョを守るためにどれだけ苦労されているだろうか?
なんだかそんな考えで頭がいっぱいになりました。


福井と金沢でウリハッキョの上映を終え、打ち上げの席で、同胞たちが映画を見た感想と上映会の感想を聞かせてくれました。
その席である若いお父さんが言いました。

私の子供は来年小学校にあがります。
私は北陸のウリハッキョを卒業したが、もう子供は日本の学校に行かせようと思っていました。こう決断するまで長年悩みに悩みました。
しかし今日「ウリハッキョ」を見て、また思いなおしました。
先ほど妻と最終的に話をしたのですが、今日いよいよ決心を固めました。 来年には私たち子供もウリハッキョに入学させます。

父親は北陸の、 母親は大阪のウリハッキョを卒業したこの夫婦は話をしながら涙を流していました。 どれほど長く悩んでいたのか、 ウリハッキョに子供を送ることに決めることがどれほど難しい選択なのか、 お二人の姿を見ながらうっすらとながら分かることができました。

その子は来年 4月からは金沢から福井まで2、3時間も電車を乗り、初級部 4年生になる近に住むお兄さんに手をひかれ学校へ通うことになります。

この方達の選択が決して間違いではなかったということをお見せするためにも
私も一所懸命がんばっていきたいと思います。

北陸の小さなウリハッキョ。
そこで出会い数日共にした同胞たちですが、私は永遠に彼らを忘れることができないでしょう。

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金明俊(2007・11・20)
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  1. 2007/12/16(日) 22:36:53|
  2. ★金明俊監督の部屋
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:1
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コメント

名古屋で上映してほしいです。
  1. 2008/03/18(火) 13:56:45 |
  2. URL |
  3. じゅん #-
  4. [ 編集]

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